織田信成「僕だけトリプルアクセルが跳べなかった」高1で経験した挫折
織田信成さん2月毎日更新 Q7.これまでに、挫折したことはありますか?
――そこからどう立ち直ったんですか?
ある時ふと思ったんです。跳べるか跳べないかはどうでもいいから、とにかく練習をしようって。当たり前のことなんですが、跳べるようになるには結局練習しかないんです。それなのに、いつしか結果だけを求め過ぎて、時間をかけて練習を繰り返す=失敗を繰り返すことの大切さを忘れてしまっていました。失敗って、積み重ねると逆に自信の土台になるんですよ。
――技術面より精神面で乗り越えたということですね。
技術的な研究はもちろん大事です。冷静に分析し、何が悪いのかを把握し、その都度修正する。でもそれだけではダメで、そこに練習を沢山してきたという心の強さが伴って、はじめて良い結果が得られるのだと思います。
だから、「できないからダメだ」なんて考える必要はなくて、ただ粛々と、淡々と何も考えずに練習すれば良かったんです。それに気づけたことで、僕は乗り越えられました。
〈明日の質問は…… Q8.「挫折の乗り越え方を教えてください」です。〉
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2018年、平昌オリンピックの年に氷上のお殿様こと織田信成が、自身の、波乱万丈のスケーター時代など体験を交えながら、フィギュアスケートの魅力を皆さんにお伝えします。また、指導者であり解説者である厳しい視点は保ちつつ、初心者にこそわかりやすい、平昌オリンピックの見どころなどを解説。逆境でこそその強さと美を発揮してきた羽生結弦選手への思い、戦友・浅田真央さんへのメッセージ、松岡修造さんとの熱血対談も必読!